タイ語の母音について

タイ語の発音について
クワーイくん
クワーイくん

ノイ先生、タイ語の発音の勉強って、何から始めたらいいですか?

ノイ先生
ノイ先生

そうですね、まずは母音から勉強しましょう。子音に比べてとっつきやすいと思います。

クワーイくん
クワーイくん

タイ語って日本語のアイウエオに近い音もありますよね。

ノイ先生
ノイ先生

そうですね。でも日本語に無い音もあります。

クワーイくん
クワーイくん

日本語に無い音はどうやって学ぶんですか?

 

ノイ先生
ノイ先生

日本語のアイウエオをベースにして説明しますし、図も使うので、分かりやすいと思いますよ。

でも、この説明でタイ語の音を理解することはできると思いますが、実際に発音を身につけるには、タイ人の発音を聞いて、実際に発声して何度も練習することも大事ですよ。

 

クワーイくん
クワーイくん

分かりました!頑張ります!

 

まずは、母音から説明します。

まずは、短母音を説明し、続いて、長母音、複合母音、そして、覚えておくべき母音の特徴も説明します。

 

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短母音について

 

タイ語の母音は9つあります。

長母音もありますが、長母音は短母音を長めに発音すればよいので、まず9つの短母音を覚えます。

日本語は「あいうえお」の5つですから、日本語より母音の種類が多いです。

 

日本語に無い音は、日本語の「あいうえお」に寄せて発音してしまいがちですので、特に練習が必要です。

日本人にとって混同しやすい音があるのですが、タイ語を学び始めて最初のうちは、タイ人が発音する [e][ɛ] の2音は両方とも「エ」に聞こえ、[ʉ][u] の2音は両方とも「ウ」に聞こえ、[o][ɔ] の2音は両方とも「オ」に聞こえたりしますが、何度も繰り返し発音の練習をして、タイ人と会話を繰り返すうちに、区別がつくようになります。

 

また、いくつか日本語の母音に似ている音もありますが、そういう音も少し違う特徴もあるので、以下に説明していきます。

 

まず以下の表を見てください。

IPAの母音チャートと言われるものです。

IPAとはInternational Phonetic Alphabetの略で、国際音声記号のことです。

国際音声記号とは、英語なども含め、世界中のあらゆる言語の音を、共通の記号で表すためのものです。アルファベットをベースにした記号です。

この国際音声記号を、このサイトでは、発音記号と呼びます。

タイ語の音を耳で聞くだけで正確に真似できるような、言語の天才であれば、この発音記号を覚える必要はありませんが、あなたがそんな特殊な能力の持ち主でない、普通の人であれば、この発音記号を覚えて、発音の練習をするほうが効率的です。

 

さて、上記のIPAの母音チャートでは、タイ語で使う母音の発音記号のみ載せています。

英語では、もう少し母音の発音記号が多いです。

さらに、日本語の「アイウエオ」も載せているので、日本語の「アイウエオ」との比較もできます。日本語の「アイウエオ」に近い音がいくつかあるのが分かるかと思います。

 

このIPAの母音チャートの見方ですが、まず縦軸は、口の開きの大きさを表します。

上にいくほど口を小さく閉じ、下にいくほど口を大きく開きます。

口を大きく開ける音の注意点ですが、口を開けるということは顎を下げますが、その際、舌もいっしょに下げ、舌が下あごにくっついているように意識する必要があります。

顎が下がっても、舌が浮いた状態のままだと、音が変わってしまいます。

 

横軸は、口の中で、母音を前の位置か奥の位置で発音するかを表しています。

舌が盛り上がる位置が前か後ろかを示しています。

左にいくほど、口元に近い前の位置になり、右に行くほど、喉に近い口の奥の位置になります。

 

口を大きく開くか小さく閉じるかは分かりやすいですが、口の中の前か奥かは分かりづらいかもしれません。

この口の中の発音の位置を理解するには、日本語の「イ」と「オ」を長めに、「イーオー、イーオー」のように交互に発音してみてください。

「イー」のときには、口元に近い前の位置で、「オー」のときには、口の中の奥で発音していることを感じることができると思います。

 

それでは、以下に各母音を説明していきます。

 

[i]
日本語の「イ」とほぼ同じですが、日本語の「イ」より、さらに口の端を横に引っ張って発音します。

 

[e]
日本語の「エ」より、口の開きを少し狭くして「イ」に少し近い音です。
「エ」を基準に「イ」に近づけていくと、この音を作りやすいです。

 

[ɛ]
日本語の「エ」より、口の開きを少し大きくして「ア」に少し近い音です。
口の開きを大きくする際に、舌もいっしょに下げ、舌が下あごにくっついているようにしてください。
「エ」を基準に「ア」に近づけていくと、この音を作りやすいです。

 

[a]
日本語の「ア」とほぼ同じですが、日本語の「ア」より、口の開きを少し大きくして発音します。

 

[ʉ]
 
口の端を横に引っ張る「イ」の口の形で、「ウ」と発音します。
IPAの表だと、円唇となっていますが、タイ語の発音では、この音は、唇は丸めず、横に引っ張った「イ」の口の形になります。
また、日本語の「ウ」は、[u] よりこの [ʉ] に近いです。
IPAの表を見ても、日本語の「ウ」は [ʉ] に近いですね。

 

 

[ə]
口の力を抜き、ダラっとさせて、「ア」の口の形を少し開きを狭くして、「ウ」と発音する感じです。
「ア」と「ウ」の中間の音です。
口の中で、口元でもなく、奥でもなく、ちょうど中央の位置で発音するように心がけると、より近い音になります。

 

[u]
 
日本語の「ウ」より、唇を丸め、狭くすぼめて、「ウ」と発音します。
また、この [u] は、[ʉ] より口の奥の位置で音を鳴らすように意識しましょう。[o] と近い位置の音のため、日本人の耳には、場合により「オ」に聞こえることがあります。

 

[o]
 
日本語の「オ」とほぼ同じですが、日本語の「オ」より、唇を丸め、少し狭くすぼめて、「オ」と発音します。
日本語の「オ」は、[ɔ] よりこの [o] に近いです。IPAの表を見ても、日本語の「オ」は [o] に近いですね。

 

 

[ɔ]
日本語の「オ」より、口をもう少し大きく開けて、「オ」と発音します。
口の開きを大きくする際に、舌もいっしょに下げ、舌が下あごにくっついているようにしてください。

 

 

長母音について

 

短母音を長めに発音します。

発音記号は [aa][ii] のように短母音の発音記号を2つ並べて長母音を表します。

 

長母音ですが、口語の発音の特徴として、2音節ある単語で、1音節目も2音節目も長母音の場合、2音節目の長母音は長く発音しますが、1音節目の長母音は短く発音することが多いです。

 

二重母音と複合母音について

 

二重母音は3つあります。

[ia]
[ʉa]
[ua]

二重母音の発音のコツは、最初の母音は強めに少し長めに発音し、後ろの母音は、軽く添える感じで発音します。

 

また、[ia] の音は、後に [n][ŋ] の末子音が続くと、[ie] に近い音になります。

[ian][ien][iaŋ][ieŋ]

 

母音か末子音か?解釈が分かれる音について

 

以下の音は、最後の音を母音と考えて、複合母音と捉えるか、最後の音を子音と考えて、母音+末子音と捉えるか、辞書・教本によって解釈が別れています。

このため、同じ単語でも、発音記号の表記も異なることがあります。

 

以下の音は、最後の「イ」の音を母音と考えて、複合母音と捉える場合、最後の音を [i] と表記することが多いです。

[ai], [aai], [ɔi], [ɔɔi], [əəi], [ui], [uai], [ʉai]

上記の音を、最後の「イ」の音を子音と考えて、母音+末子音と捉える場合、最後の音を [y] と表記することが多いです。

[ay], [aay], [ɔy], [ɔɔy], [əəy], [uy], [uay], [ʉay]

 

以下の音は、最後の「ウ」(もしくは「オ」)の音を母音と考えて、複合母音と捉える場合、最後の音を [u] と表記することが多いです。

もしくは [a][e],  [ɛ] の後であれば [o] と表記することもあります。

[iu], [au], [aau], [eu], [eeu], [ɛu], [ɛɛu], [iau]

上記の音を、最後の「ウ」(もしくは「オ」)の音を子音と考えて、母音+末子音と捉える場合、最後の音を [w] と表記することが多いです。

[iw], [aw], [aaw], [ew], [eew], [ɛw], [ɛɛw], [iaw]

 

口語上の母音の特徴

 

[ai] の音ですが、口語の場合の発音の特徴があり、早く発音するときに「エ」の音になることがあります。

例として、ไม่ได้ [mâi dâi]「~できない、ダメ」という言葉ですが、「メ・ダーイ」と発音されることがあります。

 

さらに、[ai] の音は、口語の発音では、「イ」の音になることもあります。

例として、ก๋วยเตี๋ยว [kǔai tǐao]「タイの米粉麺」という言葉ですが、「クイティアオ」と発音されます。この言葉については、「クアイティアオ」と発音されるのは聞いたことがありません。

 

複合母音は長母音である

 

最初の二重母音を含め、これらの複合母音は全て、長母音に分類されます。

これらの音が長母音と分類されるのは、後ほど学ぶ声調決定に関わってきますので、覚えておきましょう。

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